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17.赤い風船を口ずさみながら1973年に想いを馳せた

世の中のあれこれ
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メロディー

唐突にメロディーが頭の中を流れ始め、何度もリフレインされることがありませんか。
その現象が今朝から続いています。
流れているメロディーは「赤い風船」。
浅田美代子さんの歌です。
「あの娘はどこの娘 こんな夕暮れ♪」
で始まる曲です。
なんのきっかけがあったのか謎ですが、頭から離れません…

懐かしさもあってこの曲について少し調べました。
当時はこの曲を聴いても、夕暮れの中でお迎えを待っている少女の情景が浮かぶだけでした。
ただ改めて歌詞を見直すと、なんとなくそうじゃないんだなというのが分かりました。
夕暮れにひとりでいる少女を訝しむ観察者の視点で歌詞は書かれています。
少女は待ち合わせの目印であろう赤い風船をしっかり握りしめていましたが、いつの間にか手をすり抜けていってしまいます。

いま、歌詞を読みなおすと、この観察者が自身を少女に投影しているのだろうなというのが分かります。
ひとりで寂しくて誰かがそばに来てくれるのを待っている自分を、きっと大丈夫と自ら励ましている歌のように感じました。

この歌がリリースされたのが1973年です。
その頃ってそんなもの寂しくなるような時代でしたっけ?

1973年当時、私は10歳

1973年は1955年から始まった高度成長期が終わった年らしいです。
第一次オイルショックが起きた年でもあります。
いけいけどんどん、で来た時代が陰りを見せ始めていたのでしょうか。
あるいは高度成長の下で疲れ始めていたひとたちが「赤い風船」の歌詞に共感してヒットしたのでしょうか。
(浅田美代子さんのデビュー曲ですが発売2週目にはランキングトップだったようです)

そして「赤い風船」といえばドラマ「時間ですよ」の挿入歌でもありました。
面白かったですよねぇ、「時間ですよ」。
60男としてのノスタルジック・バイアスはかかってるのでしょうが、当時の「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」という番組は最高でした。
楽しさのなかに、ハートウォーミングあり、お下劣あり…。
あの時代だからこそ生まれたドラマたちだったのでしょうね。

1973年に高度成長期は終わりました。
その13年後の1986年からバブル期が始まり、1991年に終焉を迎えます。
そして失われた30年へ…。
私たちの世代は子供時代に高度成長期は終わっていて、社会人になってすぐバブル期だったので大した恩恵は受けず。
基本的に失われた30年を中心に生きてきたのだなぁ、と改めて思います。

これからマイルドなインフレと賃金上昇が続けば、ようやく失われた30年の出口にたどり着けるのでしょうか。
そして東西、南北の分断が激化することなく各所の紛争も終結し、平和の中で豊かさを享受できる時代がきてほしいですね。
そうすれば少子化にも歯止めがかかってくるようになるかも、ですよね。

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