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15.少子化進行のニュースを聞いて社内結婚の闇を考えた

世の中のあれこれ
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合計特殊出生率は1.2へ

厚生労働省によると、2023年の合計特殊出生率は1.20でした。
2022年の1.26からさらに低下したことになります。
私が生まれた頃はどのくらいだったんだろうと調べてみました。
1963年はちょっきり2.0でしたね。
その後は増えたり減ったりですが、1974年に2.05をつけて以降は一度も2を超えていません。
少子化は今に始まった問題ではないということですね。

年金は過去に自分が収めた保険料ではなく、現世代が収める保険料で賄われています。
それを考えると出生率が落ちて高齢化社会になると財源の確保に苦慮するわけです。
日本だけではなく、先進国はどこも抱えている問題です。
無節操に移民を受け入れない限りは…

そもそもなんでこうなった

そしてこの出生率の低下の要因は貧困にあるという指摘をよく目にします。
同じような記事をどれだけ見たことか。
しかし、失われた30年というのは延々貧困化が進んだということではなく、成長ができなかったということ。
国税庁のデータでは、平均年収の推移は以下の通り。
1994年:4,555千円。
2022年:4,576千円。
ほとんど変わっていませんね。
一方、ずっとデフレだったので物価も上がってはいません。
(最近は違いますが…)
それなのに今の少子化の原因は貧困だと主張するのはいかがなものでしょうか。
それどころか、今の方が教育の無償化などで当時より恵まれている気がします。

社会環境の変化が少子化のひとつの要因ではないでしょうか。
例えば職場結婚。
30年前は20万組いたのが今は8万組まで減っています。
一方で、学校で知り合ったのがきっかけというのは5万組程度で安定推移しています。
では、なぜ職場結婚はこんなに減ったのか。

セクハラという言葉が出てきてから職場の自由恋愛にブレーキがかかったのではないかと勘繰っています。
1989年に「セクハラ」が流行語大賞を取りました。
最初は言葉が独り歩きして、面白がって使われていた印象ですが、徐々に社会でも重く扱われるようになっていきました。

その結果、会社で女性に軽口をたたくのも憚られる環境になり、親密な関係を築くきっかけさえ得られなくなった気がします。
セクハラ判定をされるリスクを冒してまで、職場の女性に話しかけたくないという男性も多いのではないでしょうか。
特に最近のナイーブな男性は。

私が会社に入ったころは親父どものセクハラ天国でした(笑)
さすがにあれの再来はまずいですが、若い男女が仕事の合間にプライベートな会話を楽しむ光景なんか微笑ましいものですけどね。

セクハラに限らず、プライバシー偏重になっていく社会環境が、人の繋がりを希薄にしていく気がしてなりません。
そりゃ未婚率も上がるはずだと…
もう少し自由でいいのにね。

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