DMMビットコイン482億円流出
DMMビットコインが31日、ビットコインが不正に流出したと発表しました。
流出額は482億円相当。
仮想通貨の流出は過去にも発生しています。
14年にマウントゴックスから480億円。
18年にコインチェックから580億円。
21年にリキッドから100億円。
そして今回が24年。
つまり、3~4年に1回は発生しており、仮想通貨回りの脆弱性は改善されていないようにみえます。
実際はいろいろな対策は取られているものの、アタックする側のスキルも日々上がっているということでしょうね。
いわゆる、いたちごっこというやつでしょうか。
仮想通貨の存在意義
仮想通貨について、2014年に欧州銀行監督局が以下の定義をしました。
「中央銀行や公的機関が発行したものではなく、法定通貨の裏付けがあるとも限らないが、自然人(個人)や法人に支払い方法として受け入れられ、電子的に移動、保存、取引される電子化された価値のあるもの」
フィンテックという言葉が出てきたころ、関連の書籍をいくつか読みました。
例えば他国から米国に出稼ぎに来ている方が、母国の家族に送金する手間が大変で手数料も多くかかるという問題があると。
そういう場合に仮想通貨であればPCから簡単に送れるのでメリットが大きいと書いてあり、なるほどと思った記憶があります。
しかし、いまとなっては仮想通貨にそんなに特筆すべき利便性があるのでしょうか?
ネットバンクが当たり前になった現在、銀行に行く必要もなく、ATMを操作することさえ少なくなっています。
その中で仮想通貨の存在意義は何があるのでしょうか?
もちろん、特定の通貨の価値に依存しないという独立性はあるのかもしれませんが、それにどれだけの意味があるのでしょう?
実際、ドルとの兌換レートもあり、ETFさえもできたのですから。
仮想通貨も最初は高い理念の元で創出されたはずなのですが、結局のところただの投機商品に成り下がったという印象です。
ビットコインの論文が発表されたのが2008年。
それがもう10年早かったら、通貨とは一線を画した地位を確立できていたのかも、などと考えてしまいます。
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