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88.ベトナムのコショウと日本のコンニャク

世の中のあれこれ
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コショウ

コショウの相場が急騰しているそうです。
コショウの原料価格は20年に底値をつけて以来、徐々に相場は上昇の傾向。
今年7月からはさらに急騰し、06年以降の最高水準に近い価格にまで上昇しています。

要因は需給両面にあります。
供給面では世界最大のコショウの産地であるベトナムの減産が確定したこと。
またブラジルでも減産となるようです。
一方、需要面では中国を中心に消費が増えています。
ステーキなどの洋食化が進みコショウの需要が高まっているとのこと。

6月まで1t当たり5000ドルだった相場が7月にはなんと8000ドルへ。
まさに急騰といえるレベルですね。

そもそも価格は長期的に下落基調にあり、作付面積を減らしていたそうです。
それに加え、コショウの樹齢が高齢化したことが要因で生産量が減少した模様。
コショウは植え付けから実の収穫に至るまで約3年かかります。
生産量の回復にはかなりの時間が必要そうですね。

コンニャク

一方でコンニャク。
販売価格が急落しているそうです。
こんにゃくの原料となるコンニャクイモは30キロ当たりの生産費が4300円程度。それに対し2022年産までの過去10年の販売価格の平均が4328円。
23年産はそれがさらに3003円まで落ち込んだそうです。

完全な赤字のため、コンニャク生産から離れる生産者も多い状況。
産地の群馬県では生産面積は約5000ヘクタールから約3000ヘクタールへ減少。
農家数も08年の1800戸超から22年の800戸弱に減ったそうです。

コンニャクに関しては需要が落ちているのが主因です。
長期保存が可能なこんにゃく粉が過剰在庫化していることも拍車をかけているそう。
こちらも完全に需給のバランスが崩れています。

ちなみに、コショウも長期保存が可能です。
ベトナムの生産者は在庫を持ち、相場のタイミングを見ながら販売しているそうです。
同じ長期保存が可能な作物なのに、生産者にとっては真逆の結果を招いてますね…

まとめ

まあ、作物というのはこういうサイクルの影響を受けるのは避けがたいですよね。
コンニャクもダイエット食品としてグローバルに人気を博せばいいのでしょうが…
あまり海外ではウケないんですかね、コンニャクゼリーとか。

そういえばたしか、カカオも価格が高騰していると聞いています。
このコショウとかカカオが群馬で生産できるといいんですがね。
当然、そんな簡単なものでは無いとは思います。
が、土壌改良など日本の農業技術で作物のバリエーションを増やして欲しいものです。

なんせ各種食物の自給率のUPは国力の増強に繋がります。
AIもいいですが、これから農業分野にも優秀な人材が集まってくれるといいですね。

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