プッチンプリン出荷再開
江崎グリコは4月から出荷停止していたプッチンプリンを8月から出荷再開と発表。
プッチンプリンだけでなくカフェオーレも同様ですね。
私はカフェオーレ派ですがいずれにしても感慨深く。
いまはもう歳なので甘いものはあまり採っていないのですが…
そもそもの出荷停止の原因は基幹システムの更新トラブルでした。
約340億円もの費用をかけた更新事業だった模様。
刷新プロジェクトの主幹ベンダはデロイト トーマツ コンサルティングです。
外資系のコンサルティング会社ですね。
プロジェクトの当初の完了予定は22年12月。
それが1年以上延期された上に今回のトラブル。
江崎グリコが損害賠償の訴訟を起こすのではないかともいわれています。
本件起因で24年12月期の営業利益が60億円、売上高が200億円下押しとの見通し。
グリコとしても簡単には看過できない金額ですよね。
ムーニーちゃんも
ユニ・チャームでも基幹システム更新に伴う不具合が発生。
大型連休中の5月上旬に基幹システムを更新。
その後新たな基幹システムと物流システムのデータ連携に不具合が発生。
連休明けの大量のデータ処理などが間に合わず納期遅れが生じていた模様。
在庫がある分、グリコ製品ほどのダメージは無かったようです。
が、一部のムーニーちゃんは納期遅れたりしていたようです。
ユニ・チャームの主幹ベンダもデロイト トーマツ コンサルティングとのこと。
まあ、他の有名コンサルもこれまで顧客とトラブルは起こしています。
訴訟に至っているケースもあります。
ただ、立て続けに有名企業の超有名製品に影響を及ぼしたのはまずかったですね。
社内エンジニア？ 下請け？
私はコンサルには全く疎く。
こうした業務はコンサルが受けて社内のエンジニアが業務をしてるんでしょうか？
それとも下請けに丸投げ？
コンサル社内のエンジニアが下請けをコントロールしているというのが正解なのかな？
もし、この辺りに詳しい方がいらっしゃれば教えていただきたいところ。
要はコンサルのエンジニアの質の問題なのか使っている下請けの問題なのか、ですね。
まあ、いずれにしても主幹コンサルは責任を逃れることはできませんが。
一方でグリコの動き
今回、被害者の立場の江崎グリコですが、思わぬところで波紋を呼んでいるよう。
グリコが某転職サイトに社内SEの人材募集を掲載。
業務内容は「グローバル展開を見据えた次期統合認証基盤の企画、設計、構築」。
条件は「SAP ERP（S/4 HANA含む）」などと高度なスキルを要求。
要は外注でエラい目を見たので、システム内製化を目指しているようです。
それは最もな動きですよね。
コンサルの費用はバカ高い上に今回のようなトラブルが起きたわけですから。
ただ、その募集要項の中で、予定年収が「500万円～」となっているそうです。
これに対してネット上では「低すぎる」という声が出ているとか。
相場では、1,000万円以上だろう、というような意見も。
確かに基幹システムを組むスキルを求めるのであれば「500万円～」では低そう。
そうしたグリコ側の認識が今回のトラブルの遠因になっているのではとの声も。
つまり基幹システム構築の技術を安く見積過ぎていたのではないか、とか。
まあ、そこは根拠のない推測に過ぎませんが。
おそらく、江崎グリコとしては現社員と大きな給与の差をつけられないでしょう。
いかに特別なスキルを持っているとはいえ、社内の理解を得づらいかと。
この辺の苦悩はよくわかる気がします。
多分、別会社にして採用に動く方が良いのかもしれませんね。
ただ、江崎グリコ本体に就職したいと思うエンジニアもいるかもですよねぇ…
なかなかむつかしいところです。
まとめ
今回の最大の被害者はグリコだったのか、何か月もお預けをくらった消費者なのか？
いや、プッチンプリンを欲しがる子供をなだめる役の親が最大の被害者か…
いずれにしても再出荷のめどがついてよかったです。
しかし、マクドナルドもちょいちょいシステム障害で店舗クローズしてますよね。
こうしたシステム障害の際に使える代替のレトロシステムがあればいいのかと。
いわゆる手打ちのレジをもう少しマシにしたような。
当然スタンドアローンで基幹システムとはリンク無し。
ログだけは残せるようにしておいて、復旧後はデータ移管だけすればOKとかね。
まあ、そんなことが簡単にできればやってますよね（笑）
ただ、マックの口になったときはマックを食べないと収まらないという人は多いはず。
マクドナルドさんも今後に向けて、ぜひ何らかの対策をよろしくお願いいたします。
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