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48.映画エクス・マキナを観ながら中国と西側でのAIの開発を考えた

世の中のあれこれ
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映画「エクス・マキナ」

エクス・マキナという映画をアマプラで観ました。
インターネット企業の社長が別荘兼研究所でAIロボットを開発。
そのテストを別荘に呼び寄せた若手社員にさせるお話。
その男性社員が女性型のAIロボットに徐々に感情移入していくというストーリー。

2014年公開の映画なので10年前ですね。
しかし、設定としては全く旧くは感じませんでした。

終盤で、いとも簡単にAIロボが人間をやってしまいます。
おい、ロボット三原則はどうなったよ、と思わず突っ込む私。
(ロボット三原則は、人間への安全性、命令への服従、自己防衛、ですね)

高度なAIロボになると自主判断するので、原則なんて無意味化するよということかと。
AI≠ロボットということなのでしょうね。
もっと深い意味があったのかもしれませんが私には読み取れませんでした…

AIとGAI

同じAIでもAIとGAIは区別して話をするほうがよさそうです。

  • AI
    AI(人工知能)は特定のタスクに焦点を当てて設計。
    例えば、画像認識や音声認識など、限定的な範囲での活動がメイン。
    AIはあらかじめプログラムされたデータからルールやパターンを学習。
  • GAI
    GAI(汎用人工知能)は、人間のような汎用的な知能を持つ人工知能。
    AGIは種々のタスクに対応でき、学習能力や意思決定能力を有す。
    自己学習を行い、人間のように論理的な推論を実行。

AIは既に様々な分野で使用されています。
が、GAIが達成されるのは早くても2029年というタイミングのようです。
まあ、あと5年ですが。

上述のエクス・マキナに出てくるAIロボはバリバリのGAIですね。
なので最終的には人間にも平気で手を出すのでしょう。

中国の状況

中国の状況というのはなかなか正確なところは掴みにくいですね。
オフィシャルなデータもどこまで信用してよいかも分かりません。

不動産や金融の状況が悪いのは間違いなく、地方の財政も同様のようです。
ただ、それをもって中国は完全に行き詰っていると考えると判断を間違えるかも。

例えばAIの開発は粛々と進めているようです。

自動運転の開発

自動運転用のAIはGAIではなくAIですね。

中国では16以上の都市が公道での無人自動車のテストを許可しています。
少なくとも19の自動車メーカーの無人自動車が走っているとのこと。
例えば武漢市ではBaiduがおよそ500台のロボットタクシーを走らせています。

アメリカでは自動運転のテスト車が人との接触事故を起こしてテスト中止しています。
一方、中国では自動運転車での事故が起きても大騒ぎにはなりません。
ニュースで取り上げられてもすぐ下火になり、SNSに出てもすぐ削除。
国家プロジェクトですからね。

中国の場合はこのようにリスクが取りやすい環境にあります。
民主主義国家より遥かに開発が進めやすいですよね。

中国が注力していたEVは雲行きが怪しくなっています。
おそらく自動運転で巻き返しを図りたいはず。
これからもっと自動運転AIの開発には注力するでしょうね。

片や安全を担保することを優先するアメリカや日本では開発を進めるのが困難。
自動運転のAI開発においては加速度的に水をあけられるのではと危惧しています。

GAIは?

では、GAIの分野はどうでしょう?

自動運転AIとは異なり、GAIの開発が中国で急速に進むとは考えられません。
数年前に中国で生成AIに関するニュースがありました。
AIが反体制的な生成コンテンツを出したので、政府が慌てて止めたというもの。

生成AIはネット上の情報を含め、大量のデータからパターンを学習します。
そしてそれを基にオリジナルのコンテンツを創出します。
よって右寄りでも左寄りでもないフラットな見解を出します。

中国の場合は、このフラットな結論を出されると困るわけです。
かといって、体制側の見解に近づけようとすると、その時点でAIは無意味化します。
そもそもトップの意思が絶対の国ではGAIを使う意味がないですよね。
まあ、中国に限らず岸田政権の政策をGAIに問うてもネガティブな評価でしょうが。

ですので、中国でのGAIの開発は自動運転のようにうまくはいかないとみています。
GAIという名の反体制分子を創るようなものなので。

まとめ

自動運転など特定分野で使用されるAIは中国で加速度的に開発が進む気がします。
開発者が責任やリスクを取らなくてもいいという体制が、中国に利するでしょう。

片やGAIとなると獅子身中の虫となりかねないやっかいなモノです。
民主主義国家には親和性ありますが、共産主義国家がGAIを扱うのは危険そうです。

なので、西側諸国には頑張ってGAIを開発してほしいものです。
ただ開発にはおそろしくお金がかかるため、日本の環境では厳しそうな話もちらほら。
企業や団体としては難しくても、せめて日本人の優秀な人材を輩出してほしいもの。

私も5年なら待てそうなので、頑張ってGAI創ってください。
ひとを躊躇いもなく始末してしまうようなGAIは勘弁してほしいですが。

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