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46.23年度GPIF年金運用収益45.4兆円! そのポートフォリオとは?

世の中のあれこれ
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GPIFの23年度運用実績

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は年金積立金の管理及び運用をしています。
昨日のニュースで23年度の運用実績の発表がありました。
過去最大の45兆4000億円超の黒字という結果です。

22年の7~9月期が1.7兆円の赤字だったときはマスコミ総出で叩きまくってました。
私も国民の金を無駄遣いしやがって、と憤ったのを覚えています。
しかし、昨日の45兆円プラスのニュースは極めてひっそり伝えられました。
ほんとにマスコミは恣意的ですよねぇ…(私も反省)

運用詳細

もう少し詳細を見ていきましょう。

  • 運用資産額(23年度末):245兆9815億円
  • 23年度収益額:45兆4153億円
  • 23年度収益率:22.67%

すごいですね、22.67%ですよ。
よくぞ頑張っていただきました。👏

ちなみにこれまでは年金基金としてGPIFは世界最大の規模でした。
が、今回上記の収益を出したにも関わらず、円安の影響でドルベースで2位に転落。
日本が1兆5300億ドルで、ノルウェー政府年金基金グローバルが約1兆6770億ドル。
やはり北欧は強いですね。
ただ、円安はGPIFのせいではないので素直に評価したいところではあります。

収益率22.67%のポートフォリオ

俺の方が23年度の収益率高かったぞ、と息巻く方もいらっしゃるかとは思います。
しかし、リスクを避ける必要がある年金運用で20%超の収益率をたたき出すのは立派。
そのポートフォリオが気になるところです。

第4期中期目標期間(20年からの5カ年)における基本ポートフォリオは以下。
最低限のリスクで実質利回り(運用利回り-名目賃金上昇率)1.7%の確保が狙い。

  • 国内債券:25%(乖離許容幅:7%)
  • 外国債券:25%(乖離許容幅:6%)
  • 国内株式:25%(乖離許容幅:8%)
  • 海外株式:25%(乖離許容幅:7%)

乖離許容幅というのは、全体に占める割合がそれを超えたら調整をいれる幅かと。
もし違ってたらごめんなさい。

こうしてみると非常にシンプルなポートフォリオですよね。
債券が半分を占めるので、よく22%もの収益率が出せたな、という印象です。

では、実績の詳細は

資産ごとの収益の内訳が気になるところです。
23年度の収益実績は以下の通りでした。

  • 国内債券:▲1兆1421億円
  • 外国債券:7兆8694億円
  • 国内株式:19兆3928億円
  • 外国株式:19兆2952億円

国内債券の赤字はマイナス金利解除で金利が上昇した影響ということです。
なので、実際にマイナスが出たというよりは評価損という感じでしょうね。

次に、外国債券を見てみましょう。
22年度末運用資産200兆の25%、約50兆円を運用して7.8兆円の収益。
15%超の収益率です。
新興国の債券を買いまくったとしても15%は難しいですよね。
おそらく円安による評価額の増加分の影響が大きいのかと思います。
23年3月時点のドル円が130円、24年3月時点が150円とすれば約13%の差益。
よって、債券の運用益自体は2~3%なのでしょうか。

次に株式。
こちらは、国内、海外とも約19兆の収益ということなのでともに38%の収益率!
海外株式は債権同様に為替の影響があったとすると実際は以下のような感じかな?

  • 国内株式収益率:38%
  • 海外株式収益率:25%(為替差益で更に13%UPの評価)

まずは国内株式。
23年度末の日経平均が2万8千円、24年3月が4万円とすると30%の上昇。
それを踏まえると38%の収益率は実に素晴らしい実績です。

次に海外株式。
23年度末のダウが3.3万ドル、24年3月が3.9万ドルとすると15%の上昇。
これに対しても25%の収益率は上出来です。
まあ、いまはダウとの比較ではなく別の指標でみる方がいいのかもしれませんが…

個別株は何を?

GPIF、何の株を保有しているか大いに興味のあるところですよね。
ちょうど7月5日にGPIFが保有全銘柄をサイトに掲載しています。
「GPIF」で検索して見てみてください。

国内株式のリストにはトヨタ、ソニー、キーエンスなどの大手の名前。
ただそれだけではなく、名前を聞いたことのないような会社まで並んでいます。
なんと総勢2253社。

海外株式はマイクロソフト、アップル、そしてNVIDIAなどなど、さすが抜かりが無い。
ワールドワイドで3433社の名前があります。

まとめ

プライドを捨てて、GPIFのポートフォリオを丸パクリしようかと思いました。
が、さすがに国内外で5000社以上もあるとそうはいきませんね(笑)
しかし、23年度の収益実績を見る限り大いに学ぶところはあるのかもしれません。
投資先の選定や配分などなど。

GPIFの保有全銘柄リストをじっくり拝見させていただこうと思います。
中小型株で、GPIFの保有額が多いところなんかが狙い目かもですね。
分かりませんが…

いずれにしてもGPIFさんにはこの調子で頑張っていただきたい。
なんか最近聞いた唯一明るい話題のような気がしますしねぇ…

なお、投資は自己責任で、GPIFも盲信せずにお願いいたします。

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