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44.年金保険料の納付期間5年延長案は見送り しかしこの機に対策を

資産運用
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国民年金保険料の納付期間

年金保険料の納付期間を現状の40年から45年に延長する案は見送りとなりました。
現状では60歳までなのを65歳までに延ばそうか、という案でした。
厚生労働省が5年に1回行う「財政検証」の結果を受けての延期判断です。

見通しが改善し、現役世代の平均収入の50%以上を維持できる見込みとなった模様。
30年後でも政府が法律で約束する50%をぎりぎりキープできる見込みとのこと。
ちなみに、今よりは10ポイント程度は低下するのですが…

巷では

このニュースを受けての街頭インタビューを見ました。
50%じゃあ足らない、自分で貯蓄や投資するしかない、という反応が多かったよう。
まあ、ある意味政府の狙い通りの反応なのかもしれません。

これまでは貯蓄しているひとは手堅いひと、という印象でした。
が、これから仮にインフレ基調が継続するのであれば貯蓄では厳しそう。
やはり投資に向ける必要がありそうです。

そもそもの年金の方式

年金には賦課方式と積立方式があります。

  • 賦課方式
    現役世代の保険料をその時の年金受給者への支払いに充てる仕組
    経済変動に強く、安定した支給が可能
  • 積立方式
    保険料を自分が将来受け取る年金として積み立てておく仕組
    運用収入を活用できますが、経済変動に弱く、目減りの可能性あり

日本を始め多くの国が賦課方式を採っています。
ここ30年の日本であれば積立方式でも結果は悪くなかったのかもしれません。
ただ、今後はインフレにも多少の耐性がある賦課方式の方がやはり無難そうです。

この方式の差をみても、積立、貯蓄というのが今後は良策でないのが分かります。

やはり新NISAですか

政府の策にうかうか乗るようで気は進まないかもしれません。
が、やはり20~30代の方も新NISAは始めておくべきでしょうね。
これから多少金利の良い定期預金をしてもインフレ率には負けてしまいますので。
積立方式の年金と同じ結果になってしまいます。

株式以外でインフレに強いのはコモディティと不動産といわれます。
個人的には不動産市場は全く分からないので手を出そうという気になりません。
一方で、コモディティなら金が王道でしょうか。
銀、銅、プラチナに比べると産業向けの使用料は少ないですがそこは腐っても金。
(腐らないですが)

インフレに強いコモディティをポートフォリオに入れるのであれば金でよいかと。

新NISAでの金の購入

新NISAでの金の購入については、私もずいぶん調べました。
しかし、残念ながら「つみたて投資枠」で購入できる金の商品はありません。
ただ「成長投資枠」では購入できる金のファンドがあります。

金もドル建て商品なのでまとめて買うよりは時期をずらす方がよさそうです。
積立はできないので、三か月に一回程度、自分でコツコツ購入するのがいいかも。
もちろん成長投資枠を使って。

新NISAは利益に対して税金がかからない制度です。
本来なら安定的な金などより、爆益を出しそうな株を買う方がメリットがあります。

ただ、金融引き締め状態にある各国(日本以外)が今後緩和に向かうはず。
そうなればセオリー的には金価格には順風です。
下手な株式よりはリターンが期待できるかもですね。

まとめ

とりあえず子供たちの世代が65歳まで保険料を払わなくて済んだというのは朗報?
よく分かりませんね。
もうそのころは70歳定年になっていて、普通に年金保険料を払ってる気もします…

私なんかはあまり考えもせず、なんとかなるだろう精神で生きてきました。
が、これからは金融リテラシーを身につけているかいないかで人生が変わりそう。
そういう意味ではこの年金のニュースごときでも、気づきのきっかけになればOKかな。

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