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42.人気店のカレーで汗を流しながら円安を憂いた

世の中のあれこれ
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人気があるのも頷ける

人気のカレー店が近くにあるのは知っていましたが昼はいつも混んでいるので敬遠。
今回早い夕飯でお邪魔しました。
人気があるのが分かる美味しさです。
ただ、カツカレー野郎としてはカツカレーがラインナップに無いのが残念無念。

カレーを待つ間にXでエミンユルマズさんのツイートを確認。
円安に対して警鐘を鳴らしてらっしゃいます。

本当にこのまま円安進行したらまずいんちゃうかなと思いながらのスリランカカレー。
食べ進む間に汗が噴き出ます。
カレーの発汗作用によるいい汗なのか、止まらない円安にびびった冷や汗なのか…

円安って本当にどうなの?

もと財務省の高橋洋一さんは、ドルが300円になっても平気、平気と。
「近隣窮乏化政策」を引き合いに出して説明されていました。
自国通貨安は「近隣窮乏化政策」ともいわれます。
自国通貨が安くなると、国内産業の国際競争力が向上して輸出が増加します。
一方、相手国は逆に競争力が低下して輸出が減少します。
つまり自国通貨安は国内経済を持ち上げ、近隣諸国の窮乏につながるということです。

いっぽうエミンさんは行き過ぎた円安はまずいよと。
エミンさんはトルコ出身です。
トルコリラは何年間も価値が下がり続けています。
ドルリラは4年間で6倍になったそうです。
日本はトルコと違って大丈夫と過信しない方がいいよ、とエミンさんは言います。

トルコはなんでそうなった?

トルコのインフレ進行、通貨安は、エルドアン大統領が大きな要因。
彼は「金利の敵」を自任しているそう。
「高金利がインフレを招く」というわけわからん主張をして低金利を続けてきました。
中銀は独立性を保てず、インフレにも関わらず利下げを迫られてきました。

金融緩和的環境で経済の活性化を狙うというのがエルドアン大統領の狙いのよう。
しかし、金融引き締めないと通貨安になってしまいますよねぇ…

宗教的背景

もうひとつ、イスラム教は金利を嫌うからという背景も大きいようです。
コーランの第2章275節に、商売は許すが利息は禁じるとの記述があります。
よって敬虔な信者であることを示し、国民の人気を得るがために低金利を貫いたとか。
なかなか日本人には分からないところですね。

再選後は中銀の意向も汲んで金利も上げていますが、そう簡単には効果も出てません。

日本の行方は?

日本は宗教的束縛こそありませんが、いろいろな縛りはあります。
米国からは為替介入に釘をさせれています。
トランプには日本が意図的に円安誘導しているとみられています(多分)。

かたや国内ではまたGDPが悪い方に動いています。
政府は賃金上がった上がったと言っていますが、この調子だとすぐに打ち止め。
スタグフレーションまっしぐらでしょう。

植田総裁もこの状態で金利を上げたくはないでしょうが、もう選択肢が無い気が。
ここまで円安が進んでしまうとね。
エミンさんも金利を上げる判断が遅きに失した、と度々コメントされています。

金利上げる代わりの政策は?

金利上げるだけだと、また失われた30年の続きをやるハメになりそう。
中途半端な臨時減税ではなく、消費税減税をやらないとだめではないでしょうか?
それで財政がより痛むことになれば、また円安の一因になるかもしれませんが。

ただ、今のところ日本の財政不安が直接の円安要因になっているとは思えません。
もうちょっと政府が借金増やしてみて国民にお金を回す方が中長期的にはプラスでは。
少なくとも今は国の借金を減らそうとするタイミングでは無い気がします。

まとめ

いま私の金融資産の1/3程度はドル建てのはず。
ある程度ドルにシフトしていてよかったなという感じではあります。

ただ、現時点でまだドル建て資産の少ない方もいらっしゃるかと。
為替160円ではなかなか新たにドル資産を増やし辛いところです。
ただ、トルコの状況なども考えると、少しずつでも増やした方がいいかも。

そういう意味でも積立NISAでドル建ての商品を買うのはいいかもしれませんね。
それがまた円安の一因になってしまうかと思うと皮肉ではありますが…

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