PR

40.新紙幣発行が迫りビットコインの流出を思い出した

世の中のあれこれ
スポンサーリンク

新紙幣の概要

7月3日から、新紙幣が発行されます。
およそ20年周期で新紙幣に切り替えられているとのこと。
前回が2004年だったのでちょうど20年目ということですね。

新紙幣への切り替えの目的は、偽造防止とユニバーサルデザインの強化。
おそらく重きは前者の偽造防止に置かれているものと思われます。

新紙幣では、「すかし」に加えて「3Dホログラム」の技術が採用されています。
立体的な肖像が左右に回転するデザイン。
この技術が導入された紙幣は世界初とのことです。

なんとも皮肉な…

日本の技術の粋を集めた紙幣が登場するわけですが、なんとも皮肉なタイミングです。
市場では製造技術に頼らず偽造を防止するビッグプロジェクト(?)が進行中です。
円安ですね。

他通貨と比較して価値が絶賛下落中の円。
その紙幣を偽造するモチベーションはおそろしく低くなっているはず。
いまあえて円を狙う偽造組織は、世界広しとはいえどこにもいないでしょうね。

仮想通貨

今の円に限らず、もう紙幣の偽造というのは見合わない犯罪なのではないでしょうか?

先般DMMでのビットコインの流出がありました。
こうした仮想通貨、デジタルマネーを詐取する方がより効率的な犯罪でしょう。

紙幣の偽造とデジタルマネーの詐取では必要なスキルが全く異なります。
いまがちょうど、犯罪組織の新旧世代が入れ替わるタイミングなのかと。

経済効果

上述のとおり、偽造防止という意味では新紙幣発行は意味を失った感があります。
が、この新紙幣発行は1.6兆円の経済効果があるともいわれています。

ただ、それは自動販売機の改変の費用であったりを積み上げただけの金額です。
いわゆる真水の経済効果は無く、最終的に消費者にツケが回ってくるだけ。
ラーメン屋の券売機にコストがかかれば、ラーメンが100円値上がりします。
期末の道路工事のように、ただ掘って埋めてGDP上がったぞ、というのと同じ理屈。

そもそも純粋な経済効果があるのなら、毎年新紙幣発行すればいいだけですもんね。

まとめ

まだまだドル紙幣の偽造などはペイする裏ビジネスなのかもしれません。
ただ今後はやはりデジタルマネー周りの犯罪にウェイトが移るのかと思います。
関係者もそれは重々分かってはいても、防ぎきれていないのが現状なのでしょう。

日本は印刷技術やホログラム開発などには強いのは確か。
が、今後はやはりデジタル人材の育成が重要ですよね。
どうせ税金を突っ込むならこういう分野をターゲットにしてもらえるといいのですが。

デジタル円の始動前には万全のセキュリティー体制を取っておいてほしいものです。
デジタル円の具体的な計画があるのかは知りませんが…

38.アルミ缶収集を横目に電気料金の行く末を考えた
都会ならではの光景 単身赴任で東京に住むようになってから驚いたことのひとつがアルミ缶収集。 朝、散歩をしていると大量のア...

コメント