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73.各国市場のPER比較から見る日経の現在の立ち位置

資産運用
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久しぶりの大きな動き

ここ2週間で市場に大きな動きが出ています。
特に日経の大幅な下げはインパクトありました。

米国市況、米国大統領選、ウクライナ情勢、中東情勢etc。
いまはあまりにも変数が多く、今後の経済動向は誰にも予見できないところ。
せめて現状把握ができればと思い、PERからみた各国市場のデータを拾ってみました。

世界市場PER

以下のグラフが7月の各国市場のPERです。
米ダウと日経は8/2時点のPERも表示しています。

いくつかいえることがあるかと。

  1. 7月平均から8/2の株価は、米ダウ11%ダウン、日経14%ダウン。
    この3%の差は為替要因と理解すればそれほどネジレは無いのかと。
  2. 日経はいわゆるPERの割高基準の20倍は割り込んできました。
    まあ、20倍というのは目安でしかありませんが、それでも基準にはなるかな。
  3. ドイツ、イギリスの8/2時点のPERは拾えませんでした。
    が、この辺りと比較すると日経は割安な水準まで落ちてきたといえなくもないか。

まとめ

PERもひとつの指標でしかありません。
が、上のグラフをみても、日経は一旦落ち着くとこまでは来ている気がします。
少なくとも今のドイツやイギリスより評価されて良い環境にはあるかと。
各社ともPBRの改善などを目指して企業努力もしていますしね。

年内、ドル円が145円くらいで推移すれば日経は戻していく気がします。
輸出企業も140円程度で為替を想定しているところが多いはず。
また0.25~0.5%の利上げでは企業業績にインパクトは少ないはず。
そう考えると日経が戻していくというシナリオは確率が高いのかなと思っています。
冒頭で書いた通り変数があまりに多いので何が起きるか分かりませんが…

政府・日銀は、賃金も上昇していて良いインフレになっていると言っています。
もしそれが正しければ、PER22倍程度の株価は正当化されるはず。
いま、20倍を切ってきたということは、市場が政府見解を否定しているのかな?

今回の0.25%の利上げは日銀と政府のヤラカシだったのか。
あるいは数か月後には結果オーライだったね、と言えるようになってるのか…

まあ、もう少し動向をフォローしていくしかないですね。

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