ただただ理解に苦しむ
日本代表MF佐野海舟容疑者が、不同意性交罪の容疑で逮捕されました。
ドイツのマインツに移籍が決まっており、渡独直前の事件。
一方、パリ五輪日本代表で主将に選ばれていた宮田笙子選手は喫煙と飲酒が発覚。
7月26日の開幕を前に代表行動規範違反で五輪を辞退することとなりました。
二人ともスポーツ人生の中でおそらく最も重要なタイミングにあったはず。
報道をみて以来、なぜこんな行動を取ったのかずっと理解に苦しんでいます。
佐野容疑者のプレーはみたことがありません。
ただ、中盤のポジションでブンデス移籍ということはかなり優秀な選手のはず。
特にボランチは経験と努力が必要なポジション。
そして、周りから最も信頼されなければならないポジションです。
後ろからも前からもボールを預けられる存在なので。
そのポジションで海外移籍を勝ち取るためには並々ならぬ努力をしてきたはずです。
そしてまだ24歳。
ブンデスの後、プレミア（イングランド）移籍なども視野に入っていたかと。
宮田選手の演技も観たことはありません。
が、経歴や写真（筋肉）をみる限り、随分努力をしてきたことは分かります。
なんせ今回も主将という立場にも選ばれていたので。
想像力の著しい欠如と他者への過度な信頼
一時期、バイトテロや飲食店での迷惑行為が多発していました。
そんな動画をSNSに上げたら問題になるのが必至なのは分かっているはず。
なのに同様の事例が無限ループ。
風が吹いたら桶屋が儲かるというところまでの連想は難しいでしょう。
ただ、迷惑行為の動画をSNSに上げたら炎上するのは直リンクの因果関係。
それを理解するには想像力のカケラすら必要ありません。
今回の佐野容疑者は明らかな犯罪。
宮田選手は法律違反ですが、未成年のため罰則は親や監督者に科される話。
行為としての重さは大きく違い、一律に論じるべきでは無いかもしれません。
ただ、自分の行為がどうした結果を招くのかの想像力が著しく欠如していた…
そういう点では根っこは同じところにあったように思えます。
バイトテロとも一緒です。
もう一点気になるのは、他者への過度な信頼という点。
佐野容疑者は友人2人とともに行為に及んだとの報道。
宮田選手は喫煙、飲酒を複数人で行ったのかは明らかではありません。
が、内通から発覚したということは、その場に第三者がいたか、見られていたか。
そんな簡単に誰かに自分のスポーツ人生を委ねられるものなんですかね？
佐野容疑者も今回は被害者からの通報で逮捕されましたが他の展開もあり得たはず。
例えば、数か月してから一緒にいた友人が週刊誌にリークするとか。
なぜそんな可能性も考えずに行動できるのかが不思議でありません。
自分の周りのひとは全員が自分を守ってくれる人ばかりという幻想を抱いていた？
そういうことなのでしょうか？
何の分野であれ、代表に選ばれたり昇進していく人は妬まれもします。
それを教えて上げられなかった周りの大人のサポート不足なのでしょうか…
まとめ
オリンピック体操はレギュレーション上、補欠の追加も認められないとのこと。
本来5人のところ、4人で戦わざるを得ないという状況です。
それではさすがにメダルも狙えないなぁ、と思いましたが以下の流れになってるよう。
・予選は5人がエントリーし、4人が演技をした上で、上位3人の得点がチーム得点
・決勝は5人のエントリーで3人が演技し、3人の得点合計が採用
なので、4人になってしまったのは決定的な問題では無い模様。
とはいえ、ひとり少ないのでおそろしく不利な状況には違いありません。
宮田選手もこういう成り行きを想像できてさえいたら自制できていたはず。
たかが酒やタバコを我慢するだけなので。
余談ですが、私もサラリーマンとしての経験しかありませんのであくまで一例として…
例えば得意先へのプレゼン資料作成を依頼されたXさん、Yさんふたりがいたとして。
①Xさんは90点の資料を作成。
②Yさんは70点の資料を作成。ただ、得意先の反応次第で差替えできるB案も作成
こうした場合、Yさんの方が長い目では評価されていく気がします。
なぜなら、いろいろな場面を想像できる能力があるから。
それだけ想像力を働かせるという能力は重要だと思います。
社会生活でも自分の人生でも。
今回のふたりも自分の行為が露見しない前提でしか行動していなかったということ。
バレた時に何が起きるかを想像する能力があれば、こんなことは起きなかったはず。
まあ、ひとごとではありませんね。
他人に迷惑をかけない程度の想像力は働かせながら日々過ごしていきたいものです。
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