定年後の資産運用
以前「24.老後2000万円問題 資産を取り崩さない方法」という記事を書きました。
2000万円を確保できていれば、それを取り崩すより運用する方が良いとの提案です。
そうすれば原資をできるだけ減らさずに、毎月の年金の不足分を補えるというお話。
その運用方法の一例として米国債を挙げました。
今日も米国債10年の金利は4.257%となっています。
ドルがまた160円に接近しているから米国債金利はより高くなっていますね。
米国債金利は、直近15年間では最も高い領域で推移しています。
FRBがなかなか金利の下げに踏み切れない状況が続いているのが理由です。
ただ、中長期的には金融に向かい米国債金利は低下するというのが市場の見立てです。
米国債買いに踏み切れない理由
金利を考えると今が米国債購入の絶好のタイミングなのですが、為替がキツイ。
米国債を購入するには一旦円をドルに換える必要があります。
足元の160円近くの為替だとさすがに躊躇ってしまいますよね。
私ももう少し米国債を買い足しておきたいのですが、今は我慢中。
タイミングを待っています。
ただ、基本的にはドルが下がれば米国債金利も下がります。
米国債金利が下がるということは、米国債価格が上がっているということ。
よってドル安になると米国債が高くなってしまう傾向にあります。
つまり、米国債を買いたい、というときは大抵ドル高がネックになるということ。
これではいつまで待っても買いのタイミングはきませんよね。
じゃ、いつ買いましょうか?
われわれは日本人なので為替というとドル円で考えてしまいます。
しかし、グローバルでみるとドルインデックスの方が重要な指標です。
複数の主要通貨に対するドルのレートを指数化したものですね。
米国債金利が連動するのはドル円ではなくドルインデックスに対してです。
もちろん円もインデックスに含まれますが、影響は希薄化されています。
なので、ドルインデックスが高いままで、ドル円のみ弱くなるタイミングもあります。
そのタイミングであれば、比較的ドルを安く買い、米国債も安く買えるはずです。
ドルインデックスとドル円の乖離タイミングは?
ドル起因で為替が動くときはドルインデックスとドル円は基本同じような動きです。
逆に円起因でドル円が動いてもドルインデックスは大きく動かないことがあります。
つまり、円起因で円高に為替が動いたときが米国債購入のチャンスだと考えます。
円起因で為替が円高方向へ動く具体的な事例は、
- 日銀の金利引き上げ
- 為替介入(ドル売り)
でしょうか。
金利引き上げは、いずれやるにしてもなかなか時期の判断が難しそうです。
一方、為替介入。
4月、5月で10兆円弱の介入をしたところです。
が、またその介入時と同じ為替レベルに近づいています。
イエレンさんが激オコ状態ではありますが、日本もやるべきときはやるでしょう(笑)
まとめ
仮にまた為替介入があったとして、どの水準までドル円が動くかは分かりません。
ただひとつの米国債購入のタイミングにはなるかと思っています。
ちなみにずっと米国債という書き方をしましたが、ドル建て債であれば社債もアリ。
米国債よりリスクはある分、金利は高くなります。
商品の詳細は各証券会社のサイトでご確認いただければと思います。
以上、投資に詳しい方には今更のお話しでしたね。
ただ、これまで資産運用を積極的にされていない方のご参考になれば幸いです。
一応念のため最後に書いておきます。
投資はくれぐれも自己判断、自己責任でお願いいたします。
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